熨斗について
熨斗というのは、実は右上についている小さな飾りの部分を指します。
熨斗紙と熨斗とを混同している場合があり、熨斗と水引、用紙を合わせて「熨斗紙(のしがみ)」といいます。
正確には、「このコーヒーギフトに熨斗を付けて下さい」ではなく、「このコーヒーギフトに熨斗紙を付けて下さい。結婚の内祝なので、紅白の結び切りで・・・」などと言われるのが良いと思います。
1. 水引(みずひき)について
2. 結婚に関する熨斗
3. 出産祝いのお返し
4. 長寿祝い
5. 快気祝い
6. 熨斗を手書きします
水引(みずひき)について
熨斗紙のまんなかにある紅白の紐のことを、水引(みずひき)と言います。
結び方は「蝶結び」と「結び切り」の2種類があり、それぞれに意味があります。
贈り物のシーンによって、選ぶ水引が違うのでご注意下さいませ。
・蝶結び(ちょうむすび)
「すぐにほどけ、何度も結び直せる」ことから、何度あっても喜ばしいシーンの時にお使い下さい。婚礼以外の一般的な祝事、出産祝、内祝い、お礼などに使用します。
・結び切り(むすびきり)
「一度結んだらほどけない」ことから、<一度きり>の場面にお使い下さい。例えば、婚礼関係(結婚祝いや結婚内祝い)や快気祝いなどに使用します。
結婚に関する熨斗
結婚にかかわる一連の儀式(結納、結婚式、披露宴)のお祝いや贈り物に用いる熨斗紙、熨斗袋は、すべて、一度結んだらほどけない「結びきり」の水引きのついた熨斗袋、熨斗紙を使うのがマナーです。
別れる、離れる、ほどける…という意味から、簡単にほどいたり結んだりすることができる「蝶結び」の熨斗は結婚のお祝いにはふさわしくないと考えられています。
引き出物
表書き・・・「寿」
熨斗・・・つける
水引・・・結び切り
結婚のお祝いを頂いた方へのお返し
半額程度のお返し
表書き・・・「内祝」
熨斗・・・つける
出産祝いのお返し
頂いた金額の半分から1/3程度の予算でお返しする。
赤ちゃんが生まれる喜びは何度でも良いことから、蝶結びの水引を使う。
表書き・・・「内祝」
熨斗・・・つける
水引・・・蝶結び
名前・・・熨斗紙とは別に命名札を付けるか、熨斗紙に子どもの名前(名字は書かずに)を書く。名前にはふりがなを付ける。
長寿祝い
・表書き・・・ 「祝還暦」「祝喜寿」など(年令に応じた名称に「祝」をつける)
または単に「御祝」など。
・熨斗・・・つける
・水引・・・白赤・金銀の蝶結び
暮らしに関する様々なお祝い事
快気祝い
表書き・・・「快気祝い」。全快していなければ「御見舞御礼」「退院内祝」
熨斗・・・つける
熨斗を手書きします
そこに、素晴らしい手書きの字が書かれていたら・・・

昭和7年2月27日 広島 生まれ
中野尋常高等小学校を卒業した後、国鉄に就職。 長く機関士を務める。
昭和49年、交通事故に遭い、1年半の長い入院生活を強いられる。
この間、病院にて本格的に書道を始める。
国鉄退職後、広島ターミナルホテル(現ホテルグランヴィア)の筆耕室に入る。
案内板や席札等の筆耕を担当する。
2014年毎日書道展毎日賞を受賞